私たちの周辺にある図書館は県立や市立のものがほとんどです。図書館法 第17条には「公立図書館は、入館料その他図書館資料の利用に対するいかなる対価をも徴収してはならない」と定めていますので、図書館と言えば無料の施設と考えがちです。しかし、図書館法 第28条には「私立図書館は、入館料その他図書館資料の利用に対する対価を徴収することができる」と書かれていますから、私がこれから作ろうとしている Cafe & Library で入館料を取ることは、法的には可能です。
Cafe & Library 構想を人に話すと、何人かの方がこんなことを仰います。
それはコーヒー1杯いくらっておカネを取るのか。
1時間いくらっておカネを取るのか、どっちなん?
実はこれは構想のかなり早い段階から悩んでいることで、まだ結論が出ていないことなんです。
普通のカフェなら、コーヒー1杯いくらというおカネの取り方をします。スタバのような大きなカフェだと、その1杯で何時間も居座って、パソコンで何か作業をされたり、ノートを拡げて勉強のようなことをされている人も見かけます。しかし、個人でされているお店の方に訊くと、正直に言って、そういう感覚で長居をされるとちょっと困る、と仰います。個人でやっているお店だから席数は少ないし、お店の方に申し訳ないと思って追加注文をしてくださるお客さんならいいけれど、そういうお客さんはそこそこの時間で帰って行って、そういうことに気の回らないお客さんだけが長居をされていく、ということになるのだそうです。私がやろうとしている Cafe & Library は、その空間で過ごす時間が大切な商品ですから、そこに価値を見出していただける方にこそ、ゆっくりとしていっていただきたいのですが、その価値が分かるような分別のある方は常識的な範囲を気にされて長居を避けられ、そういう価値の分からない人に限っていつまでも帰らない、という逆転が生じるかもしれません。
1時間いくら、という料金体系でおカネを取る典型はネットカフェです。マンガ読み放題、フリードリンクで、1時間いくら。使い方はお客さん次第で、マンガを読んでいる人もいれば、パソコンで何かしている人もいる。本を読んでいても、ネット配信の映画を観ていても、居眠りしていても自由。誰にも拘束されない時間を過ごすことが出来る。置いてある本は違いますが、それといっしょなんじゃないのか、などと仰る方もいました。ネットカフェと同じものを作ろうとしているつもりではないのですが、それは、スタバと同じものを作ろうとしているつもりではないということと同じかもしれません。Cafe & Library は、スタバとも共通点がありますし、ネットカフェとも共通点があります。
こんな考えもできます。
例えば、入館料と称して300円をいただく。入館料には1時間分のシートチャージが含まれる。あとは2時間ごとに300円のシートチャージをいただく。つまり、コーヒーも何も注文せずに3時間滞在された方からは、600円をいただく。5時間なら900円ということです。ここのポイントは、コーヒーも何も注文しなくてもよいということです。ただし、飲食物の持ち込みはNGですが。
こうすることで、純粋に Cafe & Library の空間と時間に価格を付けることが出来ます。「何か注文しないと申し訳ないかな」などと考えずに、おカネでその空間と時間を買うことが出来るようになります。
コーヒーの価格は500円。その500円の中には入館料またはシートチャージが含まれる。コーヒーを1杯飲んで1時間で帰られた方からは500円をいただく。3時間おられたら、そこにチートチャージを加えて800円をいただく。コーヒー1杯500円は普通のカフェと同じです。滞在時間が1時間を超えると、コーヒー1杯が800円。3時間を超えると1100円となります。コーヒーをお替りして2杯注文してもらえば、3時間まで1,000円。カフェでコーヒーを2杯飲んでいるのですから、決して高くはありません。
例えば Cafe & Library が好きで、お昼から時間があるから、午後1から夕方の4時までここで過ごそうという方がおられたとして、何も注文されないのなら600円。コーヒーを1杯注文すると800円。お替りすると1,000円。食事メニューをどうするかとかはまだ考えていませんが、とにかく、何も注文しなくてもいいし、何か注文すればなんだか得したような気分になる。一方で Cafe & Library のことをよく知らない方が通りすがりに入ってきて、コーヒーを1杯注文すれば500円。そういう方はたいてい1時間ほどで帰られますが、たまたま Cafe & Library の雰囲気を気に入っていただいて長居をされたら、その時間に応じておカネをいただく。雰囲気が気に入っているのだから、シートチャージを取られることも納得されるはずです。
そんな感じでいろいろ考えは巡るのですが、これは実際に Cafe & Library の形が見えてこないとなかなか決められない。出来上がった空間を見て、自分ならこの空間で過ごす時間にいくら払うか、自分で自分の値踏みをして、それで納得できるおカネの取り方をするしかないでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿