2024/04/14

カフェの収益性

 カネ勘定で値踏みされる世界からの逃避場所として Cafe & Library を作るのに、そこでおカネを取ることについて、ある程度、自分なりの納得が出来たので、再びカフェの収益性について考えるようになりました。

 しかし、この思考はいつまでも堂々巡りなんです。

 たとえアルバイトを雇わずに自分だけでやるとしても、カフェとして維持していくには、どうしても収益性を考えないといけない。カネ勘定で値踏みされるのが嫌だといっても、金額を提示すれば必ず値踏みされます。それに、収益性を考えれば、自分自身が来てくださる方を値踏みするようになるのも避けられそうにない。月々の固定費を賄うには客単価はこれぐらいで席の回転率はこれぐらいという数字を、どうしても頭の片隅に置いておかないといけない。コーヒー1杯で何時間も座席を占有する人がいれば、「カネにならない客」なんて考えが脳裏をよぎることは仕方がありません。

 武力がすべてを支配する戦国時代に、平安時代からの不輸不入の権を持っている大寺院などが、苦しむ民衆にとってのアジールとして機能しました。しかし、そのアジールを守るためには武力が必要で、そうした大寺院の指導者は、ときには、僧兵だけでなく民衆をも動員した壮絶な武力闘争をしてきました。

 カネ勘定がすべてを支配する現代社会で、それに抗って Cafe & Library を運営しようという場合も同じで、そこを守るためにはやはりカネ勘定を頭に入れておかないといけない。一方では、ユートピアのような世界を提供しようとしているのに、他方では、月々の支払いという現実と対峙する。その間にあるのは、大寺院の巨大権力ではなく、ついこの前まで善良なサラリーマンだったひとりの人間に過ぎないのです。

 永遠に続くかもしれないこの思考ですが、ちょっとしたきっかけで次のステップに進むことが出来ました。同じ場所をぐるぐると回っているように見えて、実は少しずつ考えが深まっているようにも思えます。きっと開業したあとも、この堂々巡りは続くのでしょうけれど。




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