2024/02/28

家族への告白

 私設図書館を作りたいという、ささやかなのか、遠大なのかよくわからない妄想を実現していくために、最初に越えなければならないのは、妻の理解を得ることです。自宅でするというのでなくても、どこか場所を借りるとなれば家賃を払わないといけません。改装費そのた開業資金も必要です。わが家では、おカネのことは妻に任せっぱなしでしたから、私の自由になるおカネは月々のわずかな小遣いだけ。とてもカフェを開業することはできません。おカネのことを脇に置いても、いまの会社を辞めて(定年なのだから辞めさせられるのですが)他の仕事を始めようというのですから、妻に黙ってするわけにはいきません。

 それで、妻に話す前に娘に話してみました。私の勤める大学のオープンキャンパスで学生が下を向いて話していたからという理由で別の大学に進学した娘です。

私 : お父さん、定年なったらカフェしようかなって思ってんねん

娘 : いいやん!

この一言がどれほど背中を押してくれたことか。いつか自分も娘の背中もこうして押してやりたいものです。

  • 1日の売り上げをこれぐらいにしたら粗利はこれだけ、家賃と水光熱費を払ったら…
  • 来店数がこれぐらいとしたら、客単価はこれぐらい必要だから、それを取れるメニューとしては…
  • パンでも売ったらある程度の売り上げは作れるけど、設備投資がたいへんだし…

さすが商学部。そういえば、高校の推薦状をもらうときの志望理由書に、いろんな商売をしている人を支えられるような人になりたい、などという趣旨のことを書いていたなぁ、なんてことも思い出します。まさか自分が支えてもらえるとは思ってもいませんでしたけれど、こんな話をしていること自体が支えになっていると実感。そしていよいよ本題です。

私 : お母さん、どう言うかなぁ

娘 : お母さん、カフェ作りの本、持ってたでぇ

妻がどういう動機でそんな本を手にしたのかは推し量れませんが、カフェのオーナーという選択肢が妻の中にあったということのようです。それなら、頭ごなしに「ダメ」というわけでもないかもしれません。

 娘に背中を押してもらった私は、妻の機嫌がいいときを見計らい…、と言いたいのですが、やはり私はコミュ障なのでしょう。そうやって妻の顔色を窺うことがいつも上手く出来ないのですが、とにかく意を決して「Cafe & Library」構想について、妻に話しました。本がいっぱい並んでいるお気に入りのカフェの話、転職サイトの話、娘とした損益計算の話、聞きかじり(というかネットで調べた)開業資金の話などです。妻は

まぁええやん。

という反応。もっと否定的な反応も覚悟していたので、これはまずは上首尾にいったと言えます。

 家族に話したことで、いっきに現実味が増してきました。ただ、自宅を図書館にするのとはわけが違って、考えなければいけないことは本当に多岐に渡ります。いったい何から片付けていけばいいのか。ここまでいろいろ考えてはいるのですが、まだ、構想実現に向けた出発点にすら立てていないような状況なのです。




岩崎夏海. 2015. 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら. 新潮社.

商学部ってどんなことを学ぶのか?
高校生に訊かれたらこの本を紹介するのが良いかもしれません。商売をする=店や工場を経営する=マネジメントする とはどういうことなのかを、とても身近な題材をもとに分かりやすく示していると思いますし、経営学に興味や関心を持つ入口として、とてもいい本だと思います。娘が大学進学を考えているときにも勧めたのですが、たぶん読んでいないだろうなあ。でも、商学部に通ってちゃんと勉強しているようだからいいのですが。

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