2024/12/05

競合調査

 商工会議所のセミナーで入手した「創業計画書」の書式を使って、自分がやろうとしていることを客観的に分析しています。今日は「競合調査」について。

 商店街の中に作るわけではないので、競合調査など必要ではないようにも思えるのですが、通りすがりに寄るところではなく、わざわざ遠くからここに関心を持って来てもらうというコンセプトなので、電車で1時間ぐらいの範囲によく似た施設があれば、それは全部「競合施設」ということになります。ただ、競合施設と「客を奪い合う」という関係ではなく、競合施設があることによって、むしろ、こういう施設があるのだということに関心が向けられるのかも知れません。例えば、公共図書館が拡充され、従前のような貸出中心主義の運営から、滞在型への転換が図られることは、私が作ろうとしている私設図書館の役割が公共図書館で代替されることになるという意味ではマイナスです。しかし、本や図書館に対する関心が高まり理解が深まるという意味ではプラスにも作用します。近隣に大型書店が出店され、カフェが併設されるというようなことを考えたときも同じです。

 それでは、すぐ近くに私の Cafe & Library と同じような読書カフェが開店したらどうでしょう。ここと同じように、館長が選書した数百冊から千数百冊の本があって、静かに本が読めて、自分だけが知っている隠れ家的な魅力があって、知的なイメージがある。資本力も経験も知名度もないけれど、館長の思想がそこはかとなく現れていて、そこに惹かれて人が集まってくるようなところ。これもプラスとマイナスの両方があると思いますが、直感的には圧倒的にプラスの方が大きいように思います。雰囲気は似ていても、並べられている本は同じではありません。そこには館長の思想が色濃く反映していますから、隣のコーヒーがちょっと安いからとか、サンドウィッチがちょっと美味しいからといって、お客さんを奪われるとは思いにくい。むしろ、それぞれが相手を自分のところの「分館」みたいに思っていれば、本の選択肢も増えることになりますし、相乗効果でそこに来る人が増えていくのではないかと思うのです。

 読書カフェではなく普通のカフェだったら。これはもう有難い話で、こちらはお喋りが出来ないところなので、カップルやグループで来られた場合は、すぐそちらの店を案内することができます。それだけ、このお店の「純度」を高めることができ、それがお店の魅力になっていくと思うのです。

 では、スターバックスのような大手のカフェが近くにできたらどうなるでしょう。公開されている情報から推測すると、1店舗当たりの年商は1億2千万円ほど、1日500人の来店者がいて、客単価は650円ぐらい。資本力と知名度があり、誰もが使っているという安心感とハイソサエティなイメージを持っているこうしたチェーン店が来ると、個人で細々とやっているところはひとたまりもありません。

 あるいは、快活クラブのようなネットカフェがやってきたら。こちらも資金は潤沢で知名度もあります。ひとりになれる場所、という意味では Cafe & Library と共通するところもあります。ただ知的なイメージはあまりないかもしれません。ひとりになれる場所、という意味では、パチンコ屋さんも競合施設かも知れません。あまりやったことがないのでイメージでしかありませんが、パチンコをやっているときって、あの喧騒の中で自分の殻に閉じこもり、周りとのコミュニケーションを断っている状態じゃないかと思うのです。読書カフェとは対極的な場所なのですが、あるいは共通点もあるのかも知れません。

 資金力のあるところは、店の規模も大きいですし、作りもしっかりしているうえに、価格も安めに設定できます。しかし、そこには「こんな店を作りたい」という思いが見えない。そこが、私のような個人でもこんな大資本に伍していける分野ではないかと思うのです。他のところにはない尖ったところをどれだけ出せるかがポイントなのかもしれません。他のお店よりも美味しいコーヒーを出すとか、他のお店よりもお洒落な雰囲気を作るとか、そんなふうに他のお店と比べてどうかという基準でしか語れないのなら、こんなことをやる意味はないのかも知れません。他の誰もがやっていないことをする。そこをどれだけアピールできるのか。

 「創業計画書」から大きな課題が見えてきました。

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