2024/12/04

創業セミナー

 会社を1時間ほど早めに早退して、商工会議所の創業セミナーを受講することにしました。1回きりの無料セミナーなので、そんなに気負うことはないのですが、結構たくさんの受講者がおられました。飲食店ばかりではなく、それぞれいろいろな思いを持って事業を始めたいと思っておられるようです。

 このセミナーは受講してよかったと思います。学生向けの就職セミナーのようなものです。学生の中にもいろんな人がいますが、多くの学生は、いまの大学に入学するために何か特別なことをしているわけではありません。教えられた勉強をやって、入学試験を受けて、合格したら所定の手続きをする。そのプロセスで「何からやったらいいかわからない」というような場面はあまりないように思います。みんなと同じように、ただ、他のみんなよりは真剣により多くの努力をしていれば道が拓ける。そういう道を歩んできた学生が、これから就職活動をしましょう、というときに初めて「何からすればいいのか分からない」という場面に直面します。いまから思えば、大学でガイダンスもあるし、就職部の職員がいろいろサポートしてくれて、いまなら就活サイトに登録して、そしたらいろんな情報が入ってきて、周りの人と同じようにやっていれば、大きく道を外れることはないと分かっているのですが、当事者にとっては初めてのことで分からないことだらけ。それはいまの私も同じことです。あとから思えば何でもないことと思うかもしれませんが、本当に「何からやったらいいのか分からない」という状態なのです。そういう中で、こうして創業までの道筋を指し示してくれるセミナーのなんと有難いことか。

 セミナーでは、心構えから具体的な資金計画の立て方まで、2時間半にわたってお話を聞くのですが、創業までにやるべきことを列挙した To Do リストのようなものも配られて、これがまた参考になりました。その中に「商品とサービスのウリを言語化する(なぜ、お客様があなたを選ぶのか)」というチェック項目があるのですが、これはまさに、ウェブ相談で「そのカフェの何がいいんですか」と言われたことそのまま。

 そのほか、全11ページにもなる「創業計画書」の書式も提示されたのですが、これはまるで就職活動のときに書くエントリーシートのようなもの。屋号や業種などの創業概要、創業者のプロフィール、具体的な事業内容、市場調査、競合調査、販売計画、人員計画、資金計画、収支計画を、かなり細かく書く書式になっています。これまでこのブログにいろいろ書いていくうちに、かなり煮詰まっているように思っていたのですが、いざこうして書こうとすると、簡単には書けない項目がいくつもあります。例えば、創業概要のうちの「創業の目的」「将来の目標」「創業の動機(諦めない理由)」などは、他人が読んで納得するかどうかは別として、自分としてはきちんと書けていると思うのです。しかし、創業者のプロフィールを書くところでは、「過去の事業経験」「事業に必要な技術・ノウハウ・スキル」などが問われます。事業内容を書く際は、その事業の本質的な価値は何かや、他にない新しさは何かといった項目が設けられています。市場調査を書くところには、例えば少子高齢化の深刻化といった社会の変化がこの事業にどんな影響を与えるのかを説明することが求められていて、競合調査の欄では、具体的な競合店や競合する業種と比べて、商品・サービスの特徴、価格、品質、コスト、納期・スピード、資金力などの強みと弱みを分析するようになっていて、販売計画、資金計画、収支計画も、かなり具体的に書くことを求められています。

 この事業計画書を書くことによって、自分になりが足りないのかが具体的に分かってきます。明日以降の記事で、事業計画書を書きながら考えたことを、つれづれに書いていこうと思います。


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