いま勤めている会社で、私が定年退職後に「本の庵」を開館することや、そのための物件を購入したことを知っている人は一人しかいません。この2か月余り、私と一緒に過労死寸前の修羅場をくぐり抜けてきた相棒のような同僚です。私が平日に休みをとれば、その分、彼女に負担が行くのですが、私が物件の引き渡しのために会社を休むときには「いい日になるといいですね」と快く送り出してくれました。その彼女が言うのです。
本当に自分がやりたいことをしていて、それが価値のあることだったら、そこに必ずいい人が寄ってくる。
この間、商工会議所の方に教えていただいた不動産屋さんがとても親身に取引を進めてくださったことや、売主の方が近所の方に私のことをとても好意的に伝えてくださっていたことなど、人の巡り会わせに恵まれてきました。それは、自分がやろうとしていることが間違っていないという証だと彼女は言うのです。
巡り会わせといえば、ずいぶん以前の記事で「お気に入りのカフェ」として紹介した京都の読書カフェのマスターから、勉強会をしませんかというお誘いをいただきました。あまり積極的な宣伝をされているカフェではないので、このブログで紹介することでご迷惑が掛かってはいけないと思い、ブログの中で紹介していることをひとことお伝えしておこうとお話したのですが、マスターはとても熱心に私の文章を読んでくださって、内容も好意的に受け止めていただきました。そのカフェのお客さんで私とは別の方が、自分もこんな店を作りたいと、大阪で昨年カフェを開業されたそうです。その大阪のカフェのオーナーさんと、京都の読書カフェのマスター、そしてこれから大津で私設図書館を開こうとしている私の3人で勉強会ですから、ほとんど私のための勉強会と言えるかもしれません。実際にお聞きした話も、このブログに書き出せば記事3本分ぐらいは軽くあるぐらいの重厚な内容でした。
物件の引き渡しからこの勉強会までの2週間足らずの間、とにかく我武者羅にいろんなことをしてきました。いろいろ風呂敷を拡げてどれも中途半端という状態で、会社の仕事が災害級の繁忙期を迎え、身動きが取れなくなってしまいました。もう有給休暇どころではなく、平日も休日も私生活の入り込む余地がまったくない毎日でした。当然、家族のことも放ったらかしで、こういう時に妻との関係が拗れることも過去にはあったのですが、今回は協力的だったと思います。「本の庵」のことについても、これまでの妻はとにかく否定的で、開業までの最大の障壁になっていたのですが、この間、娘が取り持ってくれて、あまり否定的なことは言わなくなりました。
こういういろんな巡り会わせは、「本の庵」のコンセプトである「脱コミュニケーション」の先にある「シン・コミュニケーション」なのかもしれません。こうしていろんな人に支えられているということは、自分の責任や覚悟とも表裏一体のもの。とにかく前に進むしかありません。
0 件のコメント:
コメントを投稿