カフェ開業のための通信教育を受講しているのですが、テキストに書かれている、売上予測の例は、かなり甘いように思えます。書かれている例のひとつが、女性オーナーが(テキストにわざわざ「女性」と書かれています)ひとりで運営するカフェの例。店舗面積8坪で席数10席は妥当なところ。そのうち8席を、午前10時から午後5時までの営業で3回転ほどさせて、1日の来店者数20~30人。客単価をどれぐらいに設定するかにもよりますが、1日の売り上げは2~3万円ぐらいでしょうか。別のページには、売上原価は売上の3割、家賃は売上の1割以内、なんてことも書かれていますから、女性オーナーがひとりで運営するカフェを経営として成り立たせるには、家賃が月5万円ぐらいの物件を探さないといけません。1日に20~30人の来店が見込める立地でその家賃はあり得ませんから、テキストに書かれている事例でもすでに経営が破綻している。それぐらいカフェの経営というのは難しいのでしょう。
自分もこれに倣って売上予測をしてみます。
当分の間は週3日の営業。残りの日はどこかに勤めて、とりあえず生活資金は確保します。1日の来店者数は5人。これでも、週に1回この店に来てくれる人が15人もいるという想定ですので、かなり強気の想定です。実際にはひとりもお客さんの来ない日もあるはず。そこを1日5人として、客単価を1千円とすると、1日の売上は5千円。最低賃金でアルバイトをすれば、この倍ぐらいのお給料がもらえますから、カフェの経営なんて割に合いません。1ヶ月の売上は6万円。食材の仕入れはその3割で2万円、物件は買切りなので家賃は払わないとしても、給水光熱費が2万円ぐらい。それに図書館なので本の仕入れが1万円ぐらい。事務用品や台所洗剤も必要ですから、利益はほとんど出ません。添削レポートに書いて提出したら、「もっと集客を考えましょう」とか「客単価を上げる工夫をしましょう」とか「図書の仕入れなど収益に結び解かない費用は最小限にしましょう」とか、いろいろ赤字で書かれるんでしょう。でも嘘は書けません。
ただ、こんなカフェでも続けていれば来店していただける方も増えていきます。開業5年目からは晴れて年金ももらえますので、アルバイトもしなくてよくなり、週5日の営業ができるとなると、月20万円ぐらいの売り上げを見込んでもいいかもしれません。これでやっと、テキストに書かれている「女性オーナー」のお店の10日分の売上ですね。これでも、家賃を払わなくていいとか、初期投資資金を回収しなくていいとか、そういう条件なら運営できます。
もともとカフェをやりたいのではなく、私設図書館を作りたくて始めた構想。もっと突き詰めれば、自分にとって居心地のいい場所をつくるということが前提にある訳ですから、これで生活していこうとか、商業的に成功しようとか、そういうことではありません。5年後に月20万円の売上なんて上等じゃないかとも思うのですが、そこを目指しているわけでもありません。とはいうものの、給水光熱費だとか固定資産税だとか、そういうものは、売上がゼロでも掛かってきます。自宅でやるわけではないので、私の交通費も必要です。せめてこれらをペイするための売上がないと、カフェとしても図書館としても続けることが出来ません。
そう考えると、週3日の営業でも毎日5人の方に来ていただけるような立地だとか宣伝だとか、その5人の方に平均1千円を使っていただけるようなメニュー作りだとか、サービスの提供だとか、最低のラインがどの辺なのかを知らないといけません。そういう意味では、この通信教育も無駄ではないように思えます。
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